幼児時期は大人に比べ、自分でできる事が少ない分、どうしても親の手が必要になってきます。そのため、親に目をかけてもらえてるのか、愛してもらえてるのかにとっても敏感!
時に、親子の認識のずれやすれ違いで、「愛情不足」「親に愛されていない」と考えてしまうお子さんもいるんですね。
そんな中で、親から十分な愛情が受けられていない子が見せると言われているSOSのサインと、それが本当にサインなのかどうかについて、今回紹介していきますね。
これって愛情不足のサインかも?
幼児期は親の愛情にとても敏感な時期でもあります。そして、まだ上手く気持ちを言葉にすることができない分、様々なところでサインを出すと言われています。
その愛情不足のサインの一例をご紹介しますね。
・指しゃぶり
・甘え、わがまま、物を壊す
・おねしょ、夜泣き
・発達の遅れ、コミュニケーション能力の遅れ・・など。
事実、幼児期に十分な愛情を受けられなかった子どもがのちに精神疾患を患ったり、自己肯定感が著しく低いケースは少なくないようです。
ただ、これらの症状があるからと言って全て「愛情不足」と言い切って良いものか私には疑問が残ります。これらの行動は多くの幼児に見られる事が多いので、一概に「愛情不足」とは言い切れないのです。
これって本当に愛情不足のサイン?気になっちゃうママの注意点
先ほどのサインがわが子にもある!!愛情不足なの?!と不安になってしまった方も多いかと思います。これらは本当に愛情不足のサインなのでしょうか?
それぞれの行為を詳しく見ていき、そして解消法をご紹介しますね。
・指しゃぶり
乳幼児期から多くの子は自分の指をしゃぶることで、自分の手の感覚を確かめたり、乳首を吸うような安心感を得ているようです。
指しゃぶりは2,3歳ころを境に減っていきますが、中には幼稚園や保育園児でも指しゃぶりをする子がいます。
この場合の多くは癖になっている可能性が高く、無意識に行っている事が多いようです。これでは一概に愛情不足とは言い難いですね。
ただ、指しゃぶりには「安心感を得られる」という効果もあるため、愛情以外にもストレスがかかっている可能性を、否定することはできません。
まずはお子さんが何かストレスを抱えていないか、よく観察してみましょう。
また、「指しゃぶりをやめなさい」と強制でやめさせてしまうことは、逆効果になりますし根本的な解決にならないのでNGです。
ママが「なぜ指しゃぶりをしているのか」を把握することが大切です。
・甘え、わがまま、物を壊す
幼児期はみんな甘えん坊です。甘えるのはその人物を信頼しているからこその行為です。
実は、「甘え」「わがまま」「物を壊す」は全く違うようで一連に連なった行為なのです。子どもは自分に注目してもらいたい時にも「甘え」という手段を使用します。
「ママ、見て~」「ママ、抱っこして~」「ママ、食べたいよ~」などとかわいい声で甘えてきます。
ただ、この甘えでその欲求が叶えられないと、次に「わがまま」という手段を使います。駄々をこねてみたり、拗ねてみたり・・それでも、叶わないと次に物を壊したりと破壊的な行動に出ます。
これは、「こうすればママに注目してもらえる」という一つのサインです。子どもは適切な行動をして注目を浴びられなかった時、不適切な行動をして注目を浴びようとします。
大人からすると一見「困った子」は実は「困っている子」という場合があります。「ママに見てもらいたい。でも見てもらえなくて困ってる。」ただそれだけなのです。
だからと言って親も忙しいので、毎回、毎度ちゃんと向き合ってあげる事はできませんよね。
なので、こちらも愛情不足と直結してしまうことは難しいですが、この一連の動作が見えた時は「注目してもらいたくて困っているのだな」と、まずは気づいてあげるといいかなと思います。
子どもの気持ちに気付いたり、子どものわがままの認識が変わることで、ママの接し方も変わってる可能性があります。それが解決の第一歩にもなります。子どものわがままに関しては、以下の関連記事も参考にしてください。
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・おねしょ、夜泣き
こちらも多くの幼児に見られる症状ですが、トイレトレーニングが済んでおり、夜のおしっこのコントロールができている状態で、毎日のようにおねしょをしてしまう場合はちょっと注意が必要です。
それは「夜尿症」の可能性があるからです。ただ、この場合は病院のお薬の処方、生活習慣の見直しなどで治まる事が多いので「愛情不足」を疑う前に病院の受診をオススメします。
夜泣きに関しても昼間の興奮が冷めきらない場合や、夢などでも起きます。ただ、この夜泣きも毎日のようにあるのであれば「夜驚症(やきょうしょう)」の可能性もあるので、小児科などに相談をするといいと思います。
発達の遅れ、コミュニケーション能力の遅れ
こちらは個人差があるのでどの程度が遅れているのかという判断は難しいと思います。
よく育児書に乗っている目安はあくまでも「平均」なだけなので、その「数値」に左右されない事が大切です。
それとよくあるのが周りのお友達との比較ですが、これも個人差があるので、あまり参考になりません。
ただ、親から見ても著しく遅れを感じる場合は、発達障害の可能性もあります。これは脳の障害なので、親の愛情が足りている足りていないの問題ではありません。
私の周りにも子どもの発達の遅れを自身の愛情不足なのではないか・・と悩んでいた友達がいましたが、検査の結果、発達障害でした。
心配な時は、各地域の保健所で「発達相談」の場を設けていると思いますので、相談に行かれるといいかもしれませんね。
これらの「症状」を見ていると、どれも必ずしも「愛情不足のサイン」とは言い難いものばかりですね。
ただ、愛情不足の子どもにも同様のサインが現れるのも事実だと思うので、これらを全て否定することはできません。
そして、親自身がお子さんを「愛している」と思えて自身の言動に心当たりがないのであれば、その愛情は必ずお子さんに届いています。
必要以上に心配にならない事、気にしすぎないことも必要かもしれませんね。
管理人が思うのは、こういった記事をご覧くださるママさんって、とても優しいママさんが多いと思います。
私も愛情不足で育った子どもでしたが、私の両親は「愛情不足かも…」なんて考えてくれることはありませんでした。
「大人が言っていることが正しい!子どもは間違ってる!私なりに子供を愛している!」という大前提だったので、愛情不足なんて思ってもいなかったようです。
あなたがもし、そんなママさんでないならば、まずはご自分が「毎日、精一杯頑張っていること」を認めてあげてください。
自分を認めることが、色んな問題の根本的な解決策の第一歩になりますよ。
まとめ
長男がまだ幼児で次男を妊娠中、私の体調がいい時間しか公園に連れて行く事が出来ず、
毎回公園を出るときに激しく抵抗されて、クタクタになっていた時期がありました。
そんな時にある通りすがりの方から「あなた、この子は愛情不足なんじゃないの?」と言われたことがあります。
今思えばずいぶんと心無い言葉だな‥とは思うのですが、当時の私は十分に長男の相手をしてあげられない自分を自覚しているだけに、その言葉を真に受け、自分を責めてしまった記憶があります。
そんな経験があるからこそ、今強く思うのは・・「わが子を愛していない親はいない」
ただ、愛し方が下手だったり、愛し方が分からなかったり、方法が間違えていたりはあるかもしれませんが、どの親にも根底にある「わが子を想う気持ち」は「愛」なのだと思います。
あの時にタイムスリップができるのなら、堂々と「私は心から愛してますよ!」と返せてたのにな・・と思うのですが、当時は自分の愛情に自信がなかったのだと思います。
幼児期は手がかかるし、まだコミュニケーションが大人のようには取れないし、ちょっとした親の言動がのちに大きな問題を引き起こしてしまうのではないかと心配になりますよね。
〇〇だから愛情不足という明確なサインはないようで、あるのかもしれませんが、根底に「愛」を感じられているのであれば大丈夫!
不必要にご自身を責めないであげてくださいね。愛し方が分からない時は、お子さんに習うのがオススメです。子どもは本能で愛を表現する達人なのですよ。
アドラー心理学のカウンセラーをしている30代のベテラン主婦。子どもは小学生の男の子が二人。
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