子どもがわがままで困っているママさんって多いですよね。
私もアドラー心理学を学ぶまでは大変困っていたのでお気持ちよくわかります。
私がアドラー心理学を学んだ事で一番大きく変わったのが、イライラが減った事。
もちろんイライラする事は今でもあります。
ただ、少し減っただけでも気持ちがすごく軽くなりました。
今回は、子どものわがままに対して困っているママさんに向けて、ママが楽になる5つのステップをご紹介します!
Contents
アドラー心理学とは?簡単な説明
嫌われる勇気 [ 岸見一郎 ]
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まず今回の子どものわがままについて書く前にアドラー心理学について簡単にご説明します。
アドラー心理学の生みの親であるアルフレッド・アドラーはウィーン出身で、晩年はアメリカを中心に活躍してきた精神病学者、心理学者であります。
ユング、フロイトに並ぶ、心理学の三大巨頭とも言われていますが、日本では数年前に出版された「嫌われる勇気 著:岸見一郎」が火付け役となり、少しずつですが知名度が上がってきています。
アドラー心理学は「個人心理学」とされており、特徴は「すべての悩みは対人関係の悩みである」とした上で、フロイトの「原因論(なぜ、どうして)」に対し、アドラーは「目的論(なんのために)」で説いています。
そんなアドラー心理学から見た、子どものわがままについて今回は書いていきますね。
子どもがわがままって本当?アドラー心理学から見ると…
アドラー心理学は「目的論(なんのために)」だと説明しましたが、子どものわがままの目的とは何かいくつかあげてみましょう。
・願いを叶えてもらいたい
・注目してもらいたい
・どうしても目的を達成したい
などがあげられます。
それに付随する理由は山ほどあるでしょう。
お腹が空いた、友達と喧嘩した、眠い、疲れた、先生に叱られたなどなど
理由はいくらでもあげられます。
そして、これらはいくらでも後付けができるのですよね。
しかし、理由はいくらあっても目的は1つだったりします。
それも、アドラー心理学では「どんな行動にも適切な目的がある」と言われています。
わがままと感じられる子は、わがままな言動をする事が願いを叶える、または注目される手段だと思っています。
なので、何度言い聞かせても目的が達成できるまで同じ「わがまま」を繰り返すのです。
でもこれでは、ママもイライラしてしまいますよね。
言い換えると「子どもがわがまま」なのではなく、「目的を達成するためにわがままという手段を使っている子ども」なのです。
では、どうしたら子どものわがままが減るのでしょう?
子どものわがままが治る?!ママが楽になる5つのステップ
くどいようですが、ここでは「なぜわがままなのか」ではなく「なんのためにわがままなのか」という視点でご紹介します。
1つ目のステップ:子どもの目的が何かを予測する
子どもの目的が何かを予測する。
物が欲しいとが目的なのか、見てもらいたい、かまってほしいが目的なのか、はたまた一人にしてほしいが目的なのか・・
これは、それぞれの場面で目的は違うと思います。
物が欲しくて駄々をこねる、かまって欲しくて無理難題を押し付ける、一人にしてほしくて拗ねるなどお子さんが使っているわがままという手段の目的は何か。
なんのためにそうしているのか予測してみましょう。
2つ目のステップ:目的の答え合わせをする
予想が立ったら、次はお子さんと答え合わせをしましょう。
つまりお子さんに、わがままをしてしまう理由を尋ねるんです。
よく私たち親にありがちなのが、暑くてぐずっている子に「お腹空いたのね~」とお菓子をあげてしまったりと、子どもの本当の欲求を勝手に決めつけてしまうことです。
自分の子どもの事なのだから、親が全てを知っていて当然!という思い込みからまず手放していくといいですね。
例の場合のように、暑いから涼みたいと思っている子にお菓子をあげても意味がありません。
余計にイライラさせてしまい、結果として親の私たちもイライラが増してしまいますね。
ですので、おおよその目的の予測が立ったら実際にお子さんに聞いてみましょう。
答えが合っていたら心の中でガッツポーズ!
違っていたら新しいお子さんの一面を知れたとガッツポーズです。
ここで大切なのは、親がお子さんと張り合ったり、意見を押し付けたりするのはNGです。
3つ目のステップ:目的に対して共感する
共感と同情は似ていますが、実は全く違います。
共感は字のごとく、「共に感じる」事です。
相手の気持ちをお子さんの立場になって感じる事が共感。
一方、同情は相手の気持ち(特に苦悩)を自分の事のように感じること。
この違いはよく言葉に現れます。
例えば、子どもが一緒に遊んでほしくて駄々をこねている時
共感・・「そうか、一緒に遊んで欲しいのね。そう思っていたのね」
同情・・「一緒に遊んで欲しくて駄々こねてるのね。かわいそうに」
同情は決して悪い事ではありません。
ただ、「かわいそう」と思ってもらうことが子どもの目的ではないので、いくらこちらが同情しても満たされないのです。
共感の場合は「あ!気づいてくれた!そうなのよ!一緒に遊んで欲しいの!!」と満たされ、どうして欲しいのか伝えやすくなりますよね。
ママたちもパパから
「育児、家事のせいで、そんなに疲れた顔してかわいそうに」
と言われるのと、
「育児、家事とで大変だよね。疲れた顔しているね」
と言われるのでは、どちらが素直に次のアクションに移せそうですか?
私なら・・ですが、「かわいそうに」なんて言われたら「じゃあ、こんな顔にさせないように手伝ってよ!!」と怒ってしまいますが、後者の方なら「そうなの。ちょっと疲れたから少し手伝ってもらえる?」とお願いできると思います。
4つ目のステップ:目的が分かったら適切な方法を一緒に考える
子どもは目的を達成するために「わがまま」という手段を使っているのですから、そういう手段を使わなくても目的が達成できる方法を一緒に考えてみましょう。
親は大人ですから、子どもが考える前に、答えが分かる場合がことが多いです。
でも、最初から答えを教えてしまうと、子どもは次に失敗した際に「ママが言った通りにしたから失敗した!」となってしまうので、一緒に考えるのが大切。
「わがままな言動をしなくても達成できる方法があると思うのだけど、わがまま以外にどんな方法がある?」と聞いてみてください。
もし、ヒントを出す場合は「ママは〇〇がいいと思のだけど、どう思う?」とあくまでもお子さん自身の考えを引き出す方向にするといいです。
幼児などまだ自分の考えを言葉に出すのが難しい年齢の場合は
「〇〇ちゃんがこうやってするとママ困っちゃうな~。〇〇ちゃんがこうしてくれるとママ嬉しくて(目的達成の)お手伝いしたくなるな~」
と、お子さんの年齢に合わせて、ママの気持ちを交えながら、目線を合わせて伝えてあげるといいと思います。
5つ目のステップ:新しい手段をチャレンジした経過に注目する
親子で考えたこと、チャレンジしようとしたこと、チャレンジしてみたことに注目することが大切。
つい大人は結果ばかりに注目をしてしまいますが、実は結果より経過が大切だとアドラー心理学では伝えています。
結果というのは一つのゴールではありますが、大切なのはゴールまでどうやってたどり着いたかというプロセスなのです。
頑張っているという経過に注目してあげると、子どもはどんどん自信をつけていきます。
例え結果が失敗だったとしても、また次のチャレンジに挑む力を蓄えていきます。
そうしていく事でどんどん「わがまま」という手段から離れて行かれるのです。
失敗は怖くない、失敗しても何も変わらないから大丈夫!と伝えてあげると安心して一歩進みやすいですね。
アドラー心理学で子どものわがままも無くなっていく…!
わがままを言いたい時、自分勝手に物事を進めたい時は大人でもあります。
そして、時にそれを突き通してしまうこともあります。
でも、そんな風に、時にはわがままを言ってもいいのです。
大人が「わがままはダメ!」「わがままは悪!」と思っている事で、子どものわがままが「困った!イライラ」になってしまうのかもしれませんね。
今回はアドラー心理学的な視点からお伝えしましたが、人は誰だって不完全です。
これを紹介した私もうまくできない時が多々あります。
ママ自身がうまくできない事があってもいいのです。
できない事を責めるより、どうか少しでもチャレンジした事、しようと思った事を自分で認めてあげてくださいね。
私は「イライラを減らしたい」と思っているだけで、充分素敵なママさんだな~と思っています。
ママ自身が自分を認めて、経過を大切にすることから始めてみると子どもは教えなくても自然とできるようになっていきますよ。
アドラー心理学のカウンセラーをしている30代のベテラン主婦。子どもは小学生の男の子が二人。


また、アドラー心理学の目的論にはちょっと理解し難いですが、以下のサイトで分かりやすく説明してくれています。
記事:怒る人は怒りたくて怒ってる?!アドラー心理学から分かる怒りのコントロール
怒ってしまうママにも、目的論が当てはまる場合もあるので、参考にしてくださいね。
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