小学校生活もだいぶ板についてきた中学年(小学3年~4年生)の夏休み。少しずつ夏休みの宿題、ラジオ体操など要領を得てきて、楽しいだけではない事に気づきだすお年頃ですよね。
楽しいだけのはずの夏休みに陰を落とすのは、「夏休みの宿題」の存在。親にとってはありがたい反面、学校の有難みを感じるほど、ストレスになっていしまいがちですよね。
その中でも大きな負担のウエイトを占めているのが、「読書感想文」です。今回はなるべくスムーズに読書感想文を書ける、小学校中学年(3~4年生)にオススメの図書とそのポイントをお伝えしますね。
小学校3~4年生の読書感想文で本を選ぶ時のポイント
小学校3~4年生ごろになると低学年の頃と比べて、読解力や想像力が豊かになってきます。同時に「自我」が芽生えてきて、友達付き合いもガラリと変わる年頃です。
まだまだ幼い反面、自分でできる事が増え子供たちは子供たちなりに色々な事を考える時期でもあります。
そんな時期に合わせて、「家族とは」「友達とは」「夢とは」など自身のテーマに沿った図書が入り込みやすくなるので、そんなテーマに沿った図書を紹介します。
小学校3~4年生の読書感想文におすすめの本5選
①はれときどきぶた 著者 矢玉四郎
◆◆はれときどきぶた / 矢玉四郎/作・絵 / 岩崎書店
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この本は私自身が小学生の頃、大好きだった本の1つ。小学3年生の主人公、則安が毎日書いているデタラメ日記が現実になってしまうという、コミカルなお話。
「お母さんがえんぴつを天ぷらに」 「ぶたがふりました」 などが現実になってしまう様子がとても面白くて、想像力を駆り立てます。
読書感想文の書き出しを、「もしも、僕(私)が則安だったら・・・」と自身のデタラメ日記を書いてみるのと面白い感想文になりますね。
②かあちゃん取り扱い説明書 著者 いとうみく
かあちゃん取扱説明書 [ いとうみく ]
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この本は私の息子が読書感想文に使用した1冊です。いつも怒ってばかりのお母さんの取り扱いをマスターしたい主人公が、取り扱い説明書を書いたお話。
親からするとドキッとするタイトルですが、最後はホロリとするハートフルで面白いストーリーです。
読書感想文にするポイントとしては、お子さん自信が(密かに)得ているお母さんの攻略方法を書いてみると面白くなります。
息子が実際書いた私の取り扱い説明書は、思わず唸る内容で、親子でとても楽しめた思い出があります。
ページ数を感じさせないほど、惹きつけられるストーリーになっているので、気づいたら読破してしまった!と当時小学3年生の息子は感動していました。
ちなみに・・そんな息子が書いた私の取り扱い説明書の中の一文は
「お母さんの機嫌が悪い時は、夕飯の時にビールをついであげる。それだけでお母さんはたちまち笑顔になります」でした・・(笑)
③にんきもののひけつ 著者 森絵都
にんきもののひけつ [ 森絵都 ]
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3,4年生頃はちょうど「人気者」に憧れを抱く子が多い時期です。大人も「人気者」になりたい願望って密かにあったりしますよね。
そんな人気者のひけつを探しに、主人公はクラスで人気者の友達に人気者のひけつを教えてもらいます。
顔がいい、スポーツができる、頭がいい・・それだけではないひけつを求める主人公の探求心がとても面白く、男子ならではの発想で笑いがこみ上げる1冊です。
読書感想文のポイントは、お子さんが考える人気者の定義を書いてみたり、実際本にあるひけつを試してみた結果を書いてみても面白いですね。
④あのときすきになったよ 著者 薫くみこ
あのときすきになったよ (教育画劇みんなのえほん) [ 薫くみこ ]
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主人公の女の子は同じクラスの「きくちさん」通称「しっこさん」が苦手。なぜなら、しっこさんはおもらしばっかりしているから・・。
ただ、数々の事件を乗り越えていくうちに少しずつしっこさんと仲良しになっていきます。友達は何か、人は1面だけでは判断できないこと、本当の優しさとは?を考えさせられる1冊です。
お友達との関わり方が大きく変わりやすい中学年だからこそ、人の1面だけで好き、嫌いを判断せずに大きな心と目で世界を見てもらいたい、大人からのそんなメッセージも込められているお話です。
読書感想文のポイントは、ちょっと苦手なお友達とどうしたら仲良くなれるか、何が嫌で苦手なのかを書くのもいいですね。
あとは、クラスにしっこさんがいたら・・私(僕)ならどうするかを書いてみるものおススメです。
⑤長くつ下のピッピ 著者 アストリッド・リンゴグレーン
長くつ下のピッピ新版 (岩波少年文庫) [ アストリッド・リンドグレーン ]
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この本は私が小学生の頃大好きだった1冊です。自由きままに生きる強い女の子ピッピは、当時の私にとって憧れの存在でした。
ピッピの自由な生き方は、決まりが多く少し窮屈に感じる現代の子が夢見る理想なのかもしれません。
感想文のポイントとしては、「私(僕)はピッピ!」 とピッピになりきって新しいストーリーを展開させてみると面白いですね。
読書感想文があらすじにならないようにするコツ
小学3~4年生は、低学年に比べて、文章力が伸びてきている反面、読書感想文が「あらすじ」ばかりになってしまう事が多いです。
「あらすじ」だけで終わらせないコツとしては、
・自分と主人公との共通点を探す
・もし、本の中の出来事が現実世界に起きたらと想像してみる
・本の中で出てきた心に残った言葉をピックアップしてみる
最も大事なコツとしては、上手な感想文を書くより、自分が読み返してみたい感想文を書くことですよ。
まとめ
小学校3~4年生の読書感想文の大きなポイントは「共感」。ちょうど社会性が身に付き始める年齢で、自分の心の在り方とのはざまで悩みだす年齢です。
言葉にできないモヤモヤとした気持ちや、こんな風にしてみたいなどの願望が言葉になっている事で、自分なら・・と気持ちが膨らみやすくなります。
小生意気な口をきいても、まだまだ保護者の手を求めている中学年。想像を膨らませて親子で楽しめる読書感想文になりますように。

アドラー心理学のカウンセラーをしている30代のベテラン主婦。子どもは小学生の男の子が二人。

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