小学生の夏休みの宿題で子供のみならず、親の頭を悩ませる2大トップは読書感想文と自由研究ですよね。
その中でも、読書感想文は普段読書を好んでいない子にとっては、苦痛でしかない宿題です。そんな子たちは、いったいどうしたらスムーズに読書感想文を書いてくれるのでしょうか?
私の息子たちも例外ではなく本は漫画以外好まず、夏休みは最後まで読書感想文を残してしまい親子にとってイライラの種でした。これではせっかくの楽しい夏休みも後味が悪くなってしまいますよね。
今回は、いかに楽しく、苦痛なく読書感想文を乗り切るか、試行錯誤しながら編み出した裏技と私がオススメする本を紹介しますね。
読書感想文の本を選ぶ時のポイント
夏休みが近づくと、学校から 「読書感想文課題図書」という、それぞれの学年ごとに推奨されている本が一覧表になっているプリントをもらってくると思います。
(プリントがなければネットでも検索できます)
課題図書は、内容が深い本が多くそれぞれの学年に沿って紹介されています。
普段から本に慣れしんでいるお子さんは問題なく読める内容だと思いますが、本に慣れしんでいない子にとっては結構、難しい内容の場合が多いです。
なので、コンクールでの入賞を目指すのではなく、とにかく1日でも早く読書感想文を終わらせて欲しい!と望む場合は、課題図書から無理に選ぶのではなく、絵本に近い本を選ぶのがオススメ。(課題図書でなくても読書感想文コンクールにはエントリーできます)
ページ数も20分程度で読み終わる量がベスト。だいたい20ページから50ページ程度。低学年の場合は、お母さんによる読み聞かせでもいいと思います。
低学年の読書感想文は、とにかく楽しく書けることが大切なポイント。
読書感想文=辛い の方程式ができる前に、自由に思った事を書かせてあげる事が大切です。
その為にも、読書嫌い、文章嫌いな子が拒絶反応を起こさないよう、なるべく短く、面白く、共感できる内容に絞ることが大切です。
読書感想文をスムーズに書くための裏技
子どもの感想を引き出すうえで、質問方法にもちょっと一工夫します。
子供は「どうだった?」と聞かれると、質問が抽象的過ぎて
「楽しかった」「つまらなかった」「長かった」
などと本の具体的な感想が出てきにくい傾向があるので、感想を引き出す時は
「この部分はどう思った?」
「あなたならどうする?」
「一番面白かったところは?」
などと、具体的に聞いてあげると引き出しやすくなります。
それと、原稿用紙にいきなり書き出すと、文章がめちゃくちゃになってしまいがちなので、
①本のあらすじ
②一番心に残った部分
③もし、自分が主人公だったら
④まとめ
などと細かくパート分けをしてあげると1パートに書く部分が短い文章で済むので、書く事の抵抗が少なくなりますよ。
内容がいいからと言って、最初から親が勝手に選ばないことも大切。人から押し付けられたものだと、子どものやる気もなかなか起こりません。
一緒に書店や図書館に出向き、子どもに何冊か選ばせて、その中でこれなら書けそう!と思うものを最終的に親子ですり合わせて選ぶのがやる気をあげるコツになります。
選んだ本は、なるべく早く一度目を通すのも大切なポイントですね。
読書感想文を書く気で選んだ本なので、その足ですぐに開始するとやる気が保たれます。
では、私がオススメする本を簡単に紹介していきますね。
小学校低学年の読書感想文におすすめの本5選
①おこだでませんように 著者:くすのきしげのり イラスト:石井聖岳
おこだでませんように [ くすのきしげのり ]
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主人公の少年は、先生からもお母さんからもいつも怒られています。そんな少年の心情を、少年の目線で綴った物語。
ちょっぴりやんちゃで少年らしい男の子が共感できるエピソードが中心なので、お子さん自身が自分と照らし合わせて感想をまとめるのにとてもいい本です。
手がかかる男の子を育てているママにも、主人公の本音の部分にホロッとしたり、ハッと気づいたりできる内容で、お母さんの感想も感想文に取り入れやすく、親子で宿題に取り掛かるには最適な1冊になっています。
②まほうのじどうはんばいき 著者:やまだともこ 絵:いとうみき
まほうのじどうはんばいき [ やまだともこ ]
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主人公の少年が見つけた魔法のような自動販売機。ボタンを押すとその時に必要なものが何でも出てくるファンタジーが溢れた物語。
自動販売機に頼る少年とそれを心配したお母さんの愛が優しく、読んでいるうちに、お話の世界に吸い込まれて「こんな自動販売機があったらいいな~」と想像が膨らみます。
お話の内容から「私なら〇〇が出てきて欲しい」「こんな時に〇〇があったら便利」など、ストーリーを元に想像を膨らませやすく、親子で楽しく感想を出せ合えます。
なかなか感想が出ないお子さんには 「目の前にこの自動販売機が現れたら、何が出てきてほしい?」と声掛けすると出てきやすいですよね。
低学年の内は、頭に上がった想像や言葉をすぐに文字にするのは苦手ですので、お子さんから出た様々な想像をママがメモしてあげると、感想文を書く際にとてもスムーズになります。
③おばけのはなし 著者:寺村輝夫 絵:ヒサクニヒコ
おばけのはなし(1) [ 寺村輝夫 ]
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キャーキャー言いながらも子供が大好きなおばけのお話。昔はなしなので、今でいうと古典妖怪といったところです。
9作のお話が収められているので、そのうちの1作に焦点を絞って読書文にするのもオススメ。お子さんの反応がよかった2、3作をそれぞれままとめて書くのもいいですね。
大人も一度は聞いた事あるお話なので、少し懐かしさを感じられます。
夏の暑い日に少し親子でひやりとしながら読んでみるのもいいですね。
どういうおばけなら出てきても怖くないか、どんなおばけは怖いか、おばけを見てしまったらどうしよう・・など、子供らしい発想が引き出しやすい1冊です。
④ふたりはともだち 著者:アーノルド・ローベル 訳:三木 卓
ふたりはともだち [ アーノルド・ローベル ]
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小学校の教科書にも出てくる二匹のかえる君の物語。
教科書に載っている「おてがみ」を始め、「はるがきた」「おはなし」「なくしたボタン」「すいえい」と5冊のシリーズになっています。
低学年のうちは「ともだち」という概念が大人とは違います。
ここに出てくる「ともだち」は大人のかえる君たちですが、個性豊かで性格も全く違います。
本当の「ともだち」とはきっとかえる君たちのような関係なのだろうな~と考えさせられる1冊です。
お子さんにとっての「ともだち」とは?の切り口から、感想文に発展させやすく短編なので、2、3度読んでその都度「きみならどうする?」と聞いてみても時間がかからず、ストレスが少なく済みます。
⑤おかん 著者:平田 昌広 絵:平田 景
おかん [ 平田昌広 ]
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関西弁で何を言っても必ず返してくるおかんと息子の物語。
関西弁なので口に出して読むと、ググッと引き込まれ、愛とユーモアが溢れた1冊。
「この子のおかんはこう言ったけど、ぼくのおかんはこう言う」など、自分に置きかえて感想文も書きやすいのがポイント。
本当はこう言ってもらいたいのだけどな~なんて、願望を書いても面白い感想文になりますよ。
まとめ
親子共々ストレスの少ない夏休みが過ごせるよう、苦手な事は短期集中、簡単に工夫して挑戦することをオススメします。
ママの本音を言えば、「自分でちゃんと書いてね!」と任してしまいたいところですが、低学年のうちはできれば一緒に取り組んであげてください。
「一緒に取り組もう」と始めからサポートしてあげると、子どももスムーズに書くことができますよ。
アドラー心理学カウンセラーを行う30代のベテラン主婦。子どもは小学生の男の子が二人。
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