働く妊婦さんの悩みの一つがつわり…。主に妊娠初期の段階で症状が出る人が多く、終わる時期も、つわりの症状の人によってまちまち。そして、職場が男性ばかりとか、出産経験のない女性が多いという環境ですと、「つわりの辛さ」を理解してもらいにくくなります。
そのため、「つわりで遅刻、早退をするのは申し訳ない」「休みたいけど、休めない」という悩みを抱える働く妊婦さんも多いのではないでしょうか?
今回はそんな妊婦さんのために、つわりを抱えながら、仕事を乗り切る対処法をご紹介していきます。
つわり中はこんな仕事がつらい…!
つわりの症状が出ている方は、大なり小なり、通常の体調と違いますので、いつも通りに仕事をこなせないことが多いです。その中でも、仕事上でこれは辛い…!という環境と対処法についてご紹介します。
電車通勤
出勤の時の満員電車はつわりの妊婦さんにとって過酷な環境。他人と密着するので、圧迫感があり、気持ち悪さは倍増する上、臭いの問題も。普段は気になら無い臭いでも、「満員電車の中の臭いに耐えられない…!」という妊婦さんは多いです。特に男性の臭いや加齢臭に「うっ!」とくる方も…。
★対処法★
通勤時間を早めにずらして、ラッシュを避ける
マスクを着用する
電車の中ではノンシュガーの飴やガムを口に含んで、気を紛らわせる
女性専用車両に乗る
母性健康管理指導事項連絡カードを主治医にかいてもらって職場に提出する→おすすめの方法です。詳しくはつわりで休む・早退する・遅刻するのはあり??会社で堂々と休憩を取れる方法とは?
つわり中の妊婦さんにとっては、食事を提供する、また調理をする仕事はキツイもの。食べ物の臭いで吐き気を催すことも多いんですね。特に香味野菜の臭い、ご飯の炊ける臭い、焼き魚・生魚の臭い、肉の臭いは注意が必要です。
★対処法★
皿洗いや掃除などにポジションを変えてもらう。臭いがキツイ時は、マスクを二重にする。
立ち仕事はただでさえキツイ仕事ですが、妊娠中は疲れやすいのでさらにきついですよね。つわりの症状でめまいがある妊婦さんにとっては、立って仕事をすることはかなりつらいと思います。
★対処法★
こまめに休ませてもらう
裏方の仕事に変更してもらう
どちらにしても、会社の理解が必要になってきますね。こちらも母性健康管理指導事項連絡カードが優子になってきます。
座って行う事務なら楽かと思きや、そうでもないのがパソコン事務。書類の細かい字を目で追ったり、パソコンにひたすら入力する仕事は、目を酷使しして非常に疲れやすくなります。さらにめまいや吐き気がおこる人も…。
★対処法★
集中しすぎずに、こまめに目の体操をする
小休止をこまめに取る
実は一部では「仕事をしているときの方が、つわりを感じなくて楽になった」という意見もあります。これは仕事という日常よりも緊張した状態だと、気がまぎれてつわりを感じにくくなるんですね。ただ、テキパキと動き過ぎて、家に帰ったときに疲れがドッと出て、動けなくなった…ということがないよう、無理はしないようにして下さい。
仕事に行けるけど、本当は休みたい…つわりの対処法は?

吐き気はするけど、仕事には行けるし、早退したり休んだりするほどではない…そんな妊婦さんは、比較的つわりが軽めの方だと思いますが、それでも体調不良のような状態がずっと続いています。その状態で、通常通りの勤務をこなすのは大変なこと。できれば行きたくないけど、休むほどではない…。休みたいけど、休めない…。そんな方向けに、職場でのつわりを乗り切る対処法をいくつかご紹介しますね。
吐き気がある、吐きづわりの方は、吐くきっかけがあると思います。たとえばある食べ物の匂いを感じた時や、口の中が気持ち悪いと思ったとき、食べ物を食べた時など…。
そのため、自分がどんなきっかけで吐きたくなってしまうのか、把握すると対処がしやすくなります。
★臭いではいてしまう時は…★
ミントやレモンなどのアロマオイルをしみこませたハンカチを持っておく、またはマスクの間にオイルをしみこませたガーゼを挟む
こちらは吐き気を催す臭いを感じにくくする方法です。ご自分にあったアロマオイルの匂いをかぐことで、気持ちもリラックスしますし、吐き気を催す臭いもシャットダウンできます。
★食べて吐いてしまう時は…★
・職場では主に昼食をとる方が大多数だと思いますが、食べると吐いてしまうという妊婦さんも。そんな方は、食べる量を少なくする、比較的吐きにくい食べ物を食べる、冷めたものを食べる、消化に良いものやさっぱり味の食べ物を食べる…といった食べ方に工夫をしてみて下さい。
関連記事↓で、食べ方のアイデアをご紹介しています。
つわりの時に気持ち悪くなる食べ物とは?つわりはこうして乗り切ったアイデア14選
★吐く原因はわからないけど、とにかく吐いてしまう方は…★
原因が分からずに吐いてしまう方は、予防法もないので、余計につらいですよね。いつ吐いてしまうのかわからないので、不安だと思います。事務職や裏方ですと、まだトイレに駆け込みやすいですが、窓口や接客業だとそうもいきません。頻繁な時は、仕事に影響が出ると思いますので、周りに相談する必要が出てくると思います。理解のある職場ですと、仕事に支障が出ないよう、裏方に回してもらうなどの対応をしてもらえる場合もあります。
吐くほどではないけど、気持ちが悪くなるという妊婦さんは、やはり吐きづわりの妊婦さんの項目でご紹介したアロマオイルのハンカチやマスクがおすすめ。自分の好きな匂いを嗅ぐと、リラックスして気分が変わる効果があります。そのほかにも、ノンシュガーの飴やガムをかむと、気がまぎれたという意見も。ただ、職種によっては勤務中に飴やガムを口にできない方もいますよね。そういった方は、トイレ休憩でマウスウォッシュをするのもおすすめです。口の中がさっぱりすると、気持ちの悪さも軽減されますよ。
いつも食べていないと気持ち悪くなるという食べづわりの妊婦さん。空腹感を感じると気持ちが悪くなるので、こまめに食べ物を食べる必要が出てきます。
★枕元に食べ物と、つまめるものをおいておく★
朝起きぬけの空腹感で気持ち悪くなる方は、枕元に水とビスケットなど、すぐに口にできる食べ物を置いておくといいでしょう。少量ですが、気持ち悪さが抑えられれば、仕事にスムーズに出勤できるようになります。
★クラッカーやビスケット、小さいおにぎりを持っていく★
職場にちょっとつまめる、ビスケットや小さいおにぎりなどを持っていく方法もあります。間食ができない現場でしたら、トイレで抜けた時につまむとか、チョコチョコ食べることで、気持ち悪さも抑えられます。
食べづわりの妊婦さんは、こまめに食べ物を食べる分、体重増加が気になりますよね。そのため、1食分の量を減らして、食事の回数を増やすといいですよ。

眠りづわりは通常の眠気よりももっと強烈な眠気で、だるさが伴うことも。管理人も眠りづわりがありましたが、特に午前中がひどく、出勤するのが大変でした。同じく職場に眠りづわりの先輩がいましたが、遅刻してくることがたびたびありました。周りにはなかなか理解されにくいつわりなので、お仕事をしている妊婦さんはちょっと大変です。
★車通勤は要注意★
車通勤、また仕事で車を運転する方は要注意!大変な事態になることも想定して、職場に相談したほうがいいと思います。同行者がいる場合は、つわりの間は運転を変わってもらうといいと思いますよ。
★出勤直前まで寝ておく★
とにかく休める時間は休むということで、出勤直前まで寝ておく方法もあります。お昼休みの時も、仮眠がとれそうなら仮眠をとったり、こまめに休憩することも大事です。
つわりの症状で、頭痛が出る妊婦さんもいます。そんな方は、職場に冷蔵庫があったら、アイスノンをいれておいて、頭痛がした時に頭を冷やす方法がおすすめ。逆に温めたほうが楽になる…という方は、レンジがあれば蒸しタオルを用意して、こまめに温める方法を試してみてください。
母性健康管理指導事項連絡カードは産婦人科の主治医から、妊婦さんの労働状態への指導事項を適切に会社側に伝えるための証明書です。簡単に言えば、主治医が「この妊婦さんはつわりが酷いから、勤務時間を短縮してくださいね」といった指導事項をカードに書きます。そして妊婦さんがそのカードを勤務先に提出することで、勤務先は主治医の指導通りの措置を行う必要が出てきます。(本当はカードがなくても、妊婦さんから申請があれば、職場は対応しなければいけないのですが、カードがあるほうが、よりスムーズです)通勤緩和もありますので、電車通勤がつらい方にもおすすめです!
どのつわりの妊婦さんも…
程度の差はあれ、働く妊婦さんでつわりがある方は、職場の上司の方に事前に伝えておくといいと思います。通常妊娠は「安定期になったら周りに伝える」という傾向がありますが、妊娠初期が一番流産の可能性も高く、無理をしてはいけない時期。
つわりで仕事に支障がでるかもしれない可能性もあるので、事前に話して、職場の理解を得ておくと、妊婦さん本人も気が楽になると思いますよ。
そして、「仕事だから休めない」「社会人として仕事はこなさなければ…」と思っている責任感が強い妊婦さんもいます。もちろん仕事も社会人として大切なことですが、この時期は、一番はご自分の体を大切に考えてほしいと思います。
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